【 AI手書き文字認識サービス】東京都中野区様

口座登録業務においては、元となる帳票の手書き項目や文字種が多岐にわたるため、手書き文字を正確に判読しデータ化できることが必要不可欠でした。
AI手書き文字認識サービスでの実証実験を行い、「読み取り精度の高さ」と「使いやすさ」の点で高く評価できたため、導入を決めました。
導入してからは、確認項目が一目瞭然であるうえに作業手順も少ないため、短時間で大量の口座登録ができるようになりました。
https://cloudpark.jp/2022/12/06/20221205/　(2022/12/6 プレスリリース記事）

振替口座新規・変更登録業務においては、「口座振替依頼書」の読取項目の表記を〇囲みからチェックボックス等に変更したことで、AI-OCRでの読取精度が向上し、確認作業時間を大幅に短縮できました。

定型手書き対応のAI-OCR、非定型活字対応のAI-OCRをマルチで利用することで、口座振替依頼書の手書き文字読取りと基幹システム取込用のデータレイアウトを作成するまでの一連の手入力作業を自動化することができました。
前工程で、AI-OCR「Seisho」の手書き文字認識でテキスト変換し、後工程で、AI-OCR「ABBYY」内でテキスト変換された金融機関や口座振替開始時期のコードへの置換、データレイアウトに必要な付加情報を挿入するためのプログラム開発を行い、基幹システム取込み用データの自動生成が実現しました。　
RPAを使わずともAI-OCRのみでデータレイアウト作成が完結したことも導入する上でのポイントです。

当係におけるAI-OCR導入は、業務効率化に変革をもたらしました。今後はこの取組を他部署にも拡げ、庁内の業務効率化推進、職員の働き方転換の後押しができればと考えています。
自治体業務は、社会情勢の変化により複雑化・多様化しています。その一方で限られた職員数で、課題解決や新しい施策を実行することが求められています。
AI-OCRは、作業を職員の手から解放するための有用なツールです。業務をデジタル化することで、職員は政策立案、企画調整などの職員にしかできない仕事に注力することができるようになります。
AI-OCRをはじめDXを推進させることで、さらなる区民サービスの向上にもつなげていきたいと考えています。